テーマ :平和

研究会議は終了しましたが、2025年11月20日までアーカイブ資料と録画をご利用いただけます。
アーカイブのみの申し込みも受け付けていますので、下の申し込みフォームからお申し込みください。


主催:日本福音主義神学会

全国研究会議へのお招き

私たち日本福音主義神学会では、3年に一度、東部・中部・西部の3部会が集まって全国研究会議を開催しています。2021年に開催された第16回全国研究会議から3年の間に、国際情勢は急速に変化してきました。2022年2月に開始されたロシアによるウクライナへの軍事侵攻、また2023年10月に始まったパレスチナ・イスラエル戦争は、改めて平和の大切さとそれを達成・維持する難しさを国際社会に突きつけました。

キリスト教会においても、たとえばパレスチナ情勢に関連して、聖書における神の民「イスラエル」と現代の「イスラエル国」の関係をどう考えるか、イスラエル国政府の軍事行動をどう評価するか、多様な意見があるのが現実です。

そのような状況を受けて、福音主義神学会としても平和問題に取り組むことが喫緊の神学的課題であると受け止め、第17回全国研究会議のテーマを「平和」と定めました。しかし、今回取り上げるのは戦争の問題だけではありません。

聖書における「平和」(ヘブル語でシャローム)は、単に争いや対立がない状態を指すだけでなく、神からの祝福によって与えられる完全性、健康、安全、繁栄、幸福、救い等を包含する幅広い概念です。そこで今回の全国研究会議では、「教会」「社会」「被造物世界」という3つの領域で平和の問題を議論し、キリスト教会の果たすべき役割について考えていきたいと願っています。

今回の全国研究会議は前回に引き続き完全オンラインの形式で開催します。海外からも講師をお招きしています。全国どこからでも、あるいは海外からでも、物理的な距離に制約されずにご参加いただけますので、ぜひご一緒に平和について学び、考え、議論していきましょう。皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

全国研究会議実行委員長 東部部会理事長
山﨑ランサム和彦

セッションと講演者のご紹介

開会礼拝

説教山﨑ランサム和彦(東部・聖契神学校)

山﨑ランサム和彦氏 プロフィール

1970年大阪生まれ。東京大学卒。米国のベテル神学校とトリニティ神学校で学ぶ。哲学博士。聖契神学校教務主任、鶴見聖契キリスト教会協力牧師。日本福音主義神学会東部部会理事長・全国理事長。青山学院大学非常勤講師。

著書に『平和の神の勝利』(プレイズ出版)、The Roman Empire in Luke’s Narrative (T & T Clark)、訳書にN・T・ライト著『シンプリー・グッドニュース』『聖書と神の権威』(あめんどう)ほか。

(1)「被造物世界と平和 」

講演題被造物との和解
講演Dave Bookless(クリスチャン環境団体「ア・ロシャ」代表
/ローザンヌ運動/世界福音同盟・被造物ケア・ネットワーク・共同リーダー)
応答中澤啓介 (東部・大野キリスト教会)

Dave Bookless氏 プロフィール

1962年生まれ。ケンブリッジ大学で聖書神学と生物多様性保全の博士号を取得。イギリス国教会の叙任司祭として、ロンドンで多文化共存を志向する教会で30年以上奉仕する。多産な作家でもあり執筆した著作は30冊を超える。特に『被造物ケアの福音』は日本語を含む数多くの言語に翻訳されている。

国際的なクリスチャンの環境保護ネットワーク「ア・ロシャ」の神学ディレクター、ローザンヌ運動/世界福音同盟の被造物ケア・ネットワークの共同リーダーを務めている。

中澤啓介氏 プロフィール

1942年生まれ。高校1年の時クリスチャンになる。

聖契神学校、慶応大学大学院、ベテル神学校卒業。福音主義神学会の創設時よりのメンバー。

(2)「社会と平和」

講演題平和の福音に生きる~キリスト者の社会的使命
講演吉田隆(西部・神戸改革派神学校)
応答柳沢美登里(東部・「声なき者の友」の輪)

吉田隆氏 プロフィール

埼玉県出身。東北大学、神戸改革派神学校、プリンストン神学校、カルヴィン神学校(Ph.D.)卒業。現在、神戸改革派神学校校長、日本キリスト改革派甲子園教会牧師。

著書:『キリスト教の“はじまり”~古代教会史入門』(いのちのことば社)、『福音の輝き~ローマ人への手紙に聞く』(いのちのことば社)ほか。

柳沢美登里氏 プロフィール

東京大学大学院保健学修士修了、ウィリアムケアリ国際大学・聖書と異文化コース修了。最貧国だったバングラデシュでキリスト教国際団体及び現地団体を通し、最下層の人々の包括的回復に携わる。インドなどで聖書的価値の実践回復の働きに協働。「声なき者の友」の輪カタリストとして2024年4月から「被造物ケア」の農業に取り組み始める。


日本ローザンヌ委員会委員、日本福音主義神学会東部部会会員、カンバーランド長老キリスト教会高座教会信徒宣教者

(3)「教会と平和 」

講演題社会の縮図・被造世界回復の先取りとしての教会
講演河野克也(東部・東京神学大学)
応答関昌宏(中部・チャーチ・オブ・ゴッド)

河野克也氏 プロフィール

1965年生。国際基督教大学(’88: B.A.)、東京聖書学院(’91)、神戸ルーテル神学校(’92: M.Div.)、合同メノナイト聖書神学校(’94: M.A.)、デューク大学神学部(’97: Th.M.)、サザンメソジスト大学大学院博士課程(1997-2004年在籍:満期退学)。

現在東京神学大学特任准教授、日本ホーリネス教団中山キリスト教会牧師。

関昌宏氏 プロフィール

1963年神奈川県横浜市に生まれる。1979年信仰に導かれて受洗。東海大学政治経済学部政治学科(1985年)、インマヌエル聖宣神学院(1989年)をそれぞれ卒業。チャーチ・オブ・ゴッド川崎キリスト教会、錦キリスト教会を経て、1998年から春日井栄光キリスト教会(愛知県)牧師。

2023年からチャーチ・オブ・ゴッド理事長。2006年からOMF日本委員、2023年からJEA理事(女性委員会担当)。日本福音主義神学会中部部会理事長。

閉会礼拝

説教坂井純人(西部・神戸神学館)

坂井純人氏 プロフィール

神戸改革派神学校、The Reformed Presbyterian Theological Seminary(神学修士M.Div.)卒。

日本キリスト改革長老教会(北米改革長老教会日本中会)東須磨教会牧師、日本中会議長。日本福音主義神学会西部部会理事長。神戸神学館教師(組織神学、歴史神学主任)、神戸改革派神学校講師、キリスト聖書神学校講師。

分科会と講師のご紹介

(1)「被造世界と平和 〜被造物ケアの聖書的視点から〜」
小川真(東部・国立キリスト教会)

小川真氏 プロフィール

大学時代に環境問題を学び、二酸化炭素濃度の増加について研究。IT企業で働いた後、キリスト者学生会主事に。

聖書的環境コンソーシアムの立ち上げに関わる。山梨大学大学院工学研究科循環システム工学専攻修了、東京基督神学校卒。

日本同盟基督教団国立キリスト教会牧師、聖書的環境コンソーシアム代表。

(2)「社会と赦し:ミロスラブ・ヴォルフの拒絶と抱擁の神学と平和」
岡谷和作(東部・ダラム大学博士課程)

岡谷和作氏 プロフィール

大学卒業後、3年半楽天株式会社で営業マンとして奮闘する。学生宣教の思いが与えられ、聖契神学校で学び、キリスト者学生会(KGK)、お茶の水クリスチャン・センター宣教部にて奉仕。その後シカゴのトリニティ神学校で学び(MDiv, MA Systematic Theology)、現在英国ダラム大学神学部博士課程在学中。

訳書に『赦された者として赦す』(日キ版,2018)、『LGBTと聖書の福音』(いのちのことば社,2021)『罪洗われ待ち望む』(いのちのことば社,2024)など。現在アリスター・マクグラス著『物語弁証論(Narrative APologetics)』出版準備中。

(3)「教会と平和」
南野浩則(西部・福音聖書神学校)

南野浩則氏 プロフィール

1963年大阪生まれ。1991年日本メノナイトブレザレン教団福音聖書神学校卒業。Mennonite Brethren Biblical Seminary(2001年M.Div.)、University of Aberdeen(2005年Ph.D.)で学ぶ。現在は福音聖書神学校教務、石橋キリスト教会副牧師を務める。

スケジュール

11月18日(月)

17:30-18:00開会礼拝
18:00-20:00セッション(1)「被造物世界と平和」

11月19日(火)

13:00-14:00分科会(1)「被造物」
14:30-15:30分科会(2)「社会」
16:00-17:00分科会(3)「教会」
18:00-20:00セッション(2)「社会と平和」

11月20日(水)

09:30-11:30セッション(3) 「教会と平和 」     
11:30-12:00閉会礼拝

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